この記事について
「WordPressでサイトを運用しているけど、HubSpotも使いたい」「両方使う場合、どう役割分担すればいい?」
WordPressとHubSpotは、どちらか一方を選ぶのではなく、それぞれの強みを活かして併用するのがおすすめです。
WordPressとHubSpot、それぞれの強み
WordPressの強み
| 強み | 説明 |
|---|---|
| デザインの自由度 | テーマやプラグインで自由にカスタマイズ |
| 豊富なプラグイン | SEO、セキュリティ、機能拡張など何でもある |
| エンジニアが多い | 困ったときに相談できる人が見つかりやすい |
| コストが安い | サーバー代だけで運用可能 |
| 移行しやすい | 特定ベンダーに依存しない |
HubSpotの強み
| 強み | 説明 |
|---|---|
| CRM連携 | 訪問者の行動がすべてCRMに記録される |
| マーケティング機能 | メール、ワークフロー、分析が一体 |
| リード管理 | フォーム→ナーチャリング→営業への引き渡しがスムーズ |
| パーソナライズ | 訪問者に応じてコンテンツを出し分け |
| レポーティング | コンテンツの効果を可視化 |
併用パターン
WordPressとHubSpotを併用する場合、主に3つのパターンがあります。
パターン1: WordPress + HubSpotフォーム
最もシンプルな併用方法です。
会社案内、サービス紹介、ブログ記事、LP(ランディングページ)
フォーム送信者を自動登録、行動履歴を記録、フォローメールを自動送信
向いているケース:
- まずはHubSpotを試したい
- 既存サイトへの影響を最小限にしたい
- 低コストで始めたい
パターン2: WordPress + HubSpotブログ
サイト本体はWordPress、ブログはHubSpotで運用するパターンです。
/about(会社案内)、/services(サービス紹介)、/contact(問い合わせ)
/blog/article-1、/blog/article-2 など、ブログ記事はすべてHubSpotで管理
向いているケース:
- コンテンツマーケティングに注力したい
- HubSpotのSEO機能を使いたい
- 記事のパフォーマンスをCRMと紐づけて分析したい
パターン3: WordPress + HubSpotトラッキング
WordPressサイトにHubSpotのトラッキングコードだけ入れるパターンです。
できること:
- 訪問者の行動をHubSpot CRMに記録
- 「この人は製品ページを3回見ている」などがわかる
- 営業へのリード引き渡し時に情報として活用
向いているケース:
- フォームはWordPressのものを使いたい
- 訪問者の行動分析だけしたい
- 最小限の導入から始めたい
役割分担の考え方
「どちらが得意か」で分ける
| 機能 | WordPress | HubSpot | おすすめ |
|---|---|---|---|
| コーポレートサイト | ◎ | ○ | WordPress |
| ブログ(SEO重視) | ○ | ◎ | HubSpot |
| LP(単発) | ○ | ◎ | HubSpot |
| EC機能 | ◎ | △ | WordPress |
| 会員サイト | ◎ | △ | WordPress |
| フォーム | ○ | ◎ | HubSpot |
| メール配信 | △ | ◎ | HubSpot |
| 顧客管理 | - | ◎ | HubSpot |
「誰が管理するか」で分ける
もう一つの考え方は、管理者によって分けることです。
マーケティング担当が更新するもの → HubSpot
- キャンペーンLP
- ブログ記事
- メールコンテンツ
エンジニア・Web担当が更新するもの → WordPress
- サイト構造
- デザインテンプレート
- 機能追加
連携のための設定
WordPressとHubSpotを連携するには、以下の設定が必要です。
1. HubSpotトラッキングコードの設置
WordPressの全ページにHubSpotのトラッキングコードを設置します。
設置方法:
- HubSpot WordPress プラグインを使う(最も簡単)
- テーマのheader.phpに直接記述
- Google Tag Manager経由で設置
2. フォームの埋め込み
HubSpotで作成したフォームを、WordPressの任意のページに埋め込みます。
埋め込み方法:
- ショートコード
- 埋め込みコード(iframe)
- HubSpot WordPress プラグイン
3. ドメインの設定(ブログ分離の場合)
HubSpotのブログをサブドメイン(blog.example.com)で運用する場合は、DNS設定が必要です。
HubSpot WordPressプラグインでできること
HubSpot公式のWordPressプラグインを使うと、以下のことが簡単にできます。
基本機能
- トラッキングコードの自動設置
- HubSpotフォームの埋め込み
- チャットボットの表示
- ポップアップの表示
CRM連携
- WordPress上のフォーム送信 → HubSpotに自動登録
- WooCommerceの顧客 → HubSpotに同期
分析
- WordPressの投稿パフォーマンスをHubSpotで確認
- 訪問者の行動履歴を記録
よくある質問
Q: SEOはどちらで対策すべき?
A: それぞれで対策が必要です。
- WordPress: Yoast SEOなどのプラグインで対策
- HubSpot: 組み込みのSEO機能で対策
両方使っている場合、重複コンテンツにならないよう注意しましょう。
Q: ドメインは分けるべき?
A: 以下の考え方がおすすめです。
- 同一ドメイン推奨: SEO的にはドメインパワーを集約できる
- サブドメイン: 管理を分けたい場合、技術的に分離したい場合
- サブディレクトリ: 最もSEO効果が高いが、設定が複雑
Q: 将来的にHubSpot CMSに統一すべき?
A: 必ずしも統一する必要はありません。
WordPressが問題なく動いているなら、そのまま併用を続けて大丈夫です。統一を検討するのは以下のケース:
- WordPressの保守・セキュリティ対策が負担になっている
- マーケティング担当だけで完結させたい
- パーソナライズ機能をフル活用したい
併用時の注意点
1. データの分断に注意
WordPress側のフォーム(Contact Form 7など)を使うと、HubSpotにデータが入りません。できるだけHubSpotフォームに統一しましょう。
2. 重複管理に注意
同じコンテンツを両方で管理すると、二重管理になってしまいます。「ここはWordPress」「ここはHubSpot」と明確に分けましょう。
3. ブランドの一貫性
WordPressとHubSpotで作ったページのデザインに差が出ないよう、スタイルガイドを共有しましょう。
まとめ
WordPressとHubSpotの併用により、以下が実現します。
- 両方の強みを活かせる: デザイン自由度 + マーケティング機能
- 既存資産を活用: WordPressサイトを捨てる必要なし
- 段階的な導入: まずはフォームから、徐々に拡大
- 役割分担が明確: 誰が何を管理するかがはっきりする
| やりたいこと | おすすめの役割分担 |
|---|---|
| まずは試したい | WordPress + HubSpotフォーム |
| コンテンツマーケ強化 | WordPress + HubSpotブログ |
| 行動分析だけしたい | WordPress + HubSpotトラッキング |
「どちらか一方」ではなく「両方の良いとこ取り」で、効果的なマーケティング基盤を構築しましょう。