Ajaxカートとは?

ページを遷移せずに買い物できる、ストレスフリーなカート体験の基本

AjaxカートShopifyUX入門EC
読了時間: 5分

「カートに入れる」を押したときに何が起きている?

ECサイトで買い物をしているとき、「カートに入れる」ボタンを押すと何が起きるでしょうか?

従来のECサイトでは、ボタンを押すたびにページ全体が読み込み直されます。画面が一瞬白くなり、数秒待たされた後、やっと「カートに追加しました」というメッセージが表示される...こんな経験、ありませんか?

Ajaxカートは、この「待ち時間」と「画面の切り替わり」をなくす技術です。

Ajaxって何?

「Ajax」という言葉は少し技術的に聞こえるかもしれませんが、考え方はシンプルです。

通常のWebページは、何か操作をするたびにサーバーからページ全体を取得し直します。これに対してAjaxは、必要なデータだけをサーバーとやり取りします。

例えるなら:

  • 従来の方式: 本を1ページ読みたいのに、図書館で本全体を借り直す
  • Ajaxの方式: 読みたいページだけコピーしてもらう

ECサイトのカートで言えば、「商品がカートに入った」という情報だけを取得すれば良いのに、ページ全体を読み込み直す必要はないですよね。

体験の違いを比べてみよう

従来のカート体験

  1. 商品ページで「カートに入れる」をクリック
  2. 画面が白くなり、ローディングが始まる
  3. カートページに遷移、または同じページがリロード
  4. 「続けて買い物する」をクリック
  5. また画面遷移...

この繰り返しで、買い物のリズムが途切れてしまいます。

Ajaxカート体験

  1. 商品ページで「カートに入れる」をクリック
  2. すぐにカートアイコンの数字が増える
  3. ミニカートがスライドして表示(そのまま買い物を続けられる)
  4. 気になる商品をどんどんカートに入れられる

ページを離れることなく、スムーズに買い物を続けられます。

なぜ今、Ajaxカートが重要なの?

スマートフォンの普及

日本のECサイトでは、半分以上のお客様がスマートフォンから買い物をしています。モバイル回線でページを毎回読み込むと、データ通信量も増え、表示も遅くなりがち。Ajaxカートなら、必要最小限のデータだけでサクサク買い物できます。

お客様の期待値の変化

Amazon、楽天、ZOZOTOWNなど、大手ECサイトはすでにAjaxカートを採用しています。お客様は「カートに入れてもページが変わらない」体験に慣れてきています。ページが毎回リロードされるサイトは、「ちょっと使いにくいな」と感じられてしまうかもしれません。

コンバージョン率への影響

ページ遷移が増えるほど、お客様が「もういいか」と離脱する確率が上がります。特にカートに複数の商品を入れるケースでは、Ajaxカートの有無で購入完了率に差が出ることがあります。

Shopifyで実現できるの?

はい、できます!Shopifyは「Storefront API」というAPIを提供していて、これを使えばAjaxカートを実装できます。

標準のShopifyテーマでも部分的にAjax化されているものがありますが、ヘッドレス構成(Next.js + Shopify Storefront API)にすることで、より自由度の高いカート体験を作れます。

どんなカートUIが実現できる?

Ajaxカートを導入すると、様々なカートUIを実装できるようになります。

ミニカート

ヘッダーのカートアイコンにマウスを乗せると、カートの中身がドロップダウンで表示される形式。ページ遷移なしで中身を確認でき、そのまま購入手続きに進むこともできます。

スライドカート(ドロワーカート)

画面の右側からスライドして表示されるカート。商品を追加すると自動で開き、閉じれば元のページに戻れます。多くのD2Cブランドで採用されている人気のパターンです。

ページ内カート

商品一覧ページの横にカートを常時表示する形式。比較検討しながらカートに入れる、という買い方に適しています。

次のステップ

Ajaxカートの基本的な考え方がわかったところで、次は「なぜUXが良くなるのか」をもう少し詳しく見ていきましょう。数字で見るメリットや、具体的な改善ポイントを解説します。

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