このトピックについて
Shopifyには標準でポイント機能がなく、サードパーティアプリも日本のPOSと連携できるものは限られています。そこで、POSのポイントをShopifyのクーポンに変換するという独自の仕組みを構築しました。
これにより、店舗で貯めたポイントをオンラインでも使えるようになりました。
なぜこのアプローチを選んだのか
Shopifyのポイント機能の現状
| 選択肢 | 問題点 |
|---|---|
| Shopify標準機能 | ポイント機能が存在しない |
| 海外製アプリ | 日本のPOSと連携できない、日本語対応が不十分 |
| 国内製アプリ | 選択肢が少なく、カスタマイズ性が低い |
| フルスクラッチ開発 | 開発コストが高い、保守も大変 |
クーポン変換という発想
変換の仕組み
全体フロー
顧客がマイページで操作を開始
例: 500ポイント
POSで現在の残高を確認し、残高 ≥ 使用ポイント数を検証
500ポイント = 500円引きクーポン(その顧客専用の一度きり使えるクーポン)
残高から500ポイントを引く
後で確認できるように顧客のメタフィールドに記録
「このコードをカートで入力してください」
顧客が見る画面の流れ
現在のポイント: 1,250pt、[ポイントを使う]ボタンをクリック
使用ポイント: 500pt を入力、発行されるクーポン: 500円引き、[クーポンを発行]ボタン
クーポンコード: 70934-AB12CD-500、金額: 500円引き、有効期限: 2025年1月31日、[コピー][買い物を続ける]
クーポンコード入力欄にコードを貼り付け → 500円割引が適用される
詳しく知りたい方へ
この仕組みを3つの記事で詳しく解説しています。
1. 変換アーキテクチャ
ポイント→クーポン変換の技術的な仕組みを詳しく解説します。
2. クーポンの設計
発行するクーポンの仕様と、不正利用を防ぐための制約について解説します。
→ クーポンの設計
3. クーポン管理
発行したクーポンの管理方法と、取り消し機能について解説します。
→ クーポン管理
この仕組みの特徴
メリット
| メリット | 詳細 |
|---|---|
| 開発コスト削減 | Shopifyとポイントシステムの既存機能を活用 |
| 顧客にわかりやすい | クーポンは馴染みのある概念 |
| 柔軟な運用 | ポイントとクーポンの交換レートを調整可能 |
| 監査しやすい | 発行・使用履歴が明確に記録される |
考慮点
| 考慮点 | 対応策 |
|---|---|
| ワンステップ増える | 変換操作が必要(自動適用ではない) |
| クーポンコード入力が必要 | コピー機能で手間を軽減 |
| 有効期限がある | 1年間と長めに設定 |
この仕組みがもたらす効果
お客様にとって
- 店舗で貯めたポイントをオンラインでも使える
- クーポンとして形になるので使い忘れにくい
- 金額が明確でわかりやすい
運営側にとって
- 新規システム開発なしでポイント連携を実現
- Shopifyの標準機能で割引処理が完結
- ポイント使用状況の把握が容易