このページについて
「取引データを活かして、適切なタイミングで適切なメッセージを送りたい」「購入履歴に基づいたクロスセル・アップセルを自動化したい」
HubSpotのワークフロー機能を使えば、コンタクトのプロパティ、取引記録、時間経過を組み合わせた高度なマーケティングオートメーション(MA)を構築できます。
MAワークフロー設計の3つの軸
ワークフローを設計する際は、以下の3つの要素を組み合わせて考えます。
属性情報・セグメント・ステータス
購入商品・カテゴリ・金額・時期
購入後○日・最終アクセス○日
条件の組み合わせでアクションを自動実行
ワークフロー設計の進め方
1. パターンを言語化する
まずは「どんな顧客に」「どんなタイミングで」「何を伝えたいか」を言語化します。
例:
- 「商品Aを購入した人に、30日後に関連商品Bを案内したい」
- 「サポートページを3回以上見た人に、サポート案内を送りたい」
- 「契約開始から90日経過した人に、活用状況を確認したい」
2. If-Then形式でテーブル化する
複雑な条件分岐がある場合は、テーブルにまとめると整理しやすくなります。
| 条件(If) | アクション(Then) | タイミング |
|---|---|---|
| 商品カテゴリA購入 AND 商品カテゴリB未購入 | カテゴリBの案内メール | 購入30日後 |
| 商品カテゴリA購入 AND 商品カテゴリB購入済 | プレミアムプランの案内 | 購入60日後 |
| サポートページ閲覧3回以上 | サポート窓口のご案内メール | 即時 |
| 最終購入から180日以上経過 | 再購入促進キャンペーン | 180日後 |
3. HubSpotで実装する
言語化したパターンを、HubSpotのワークフローで実装します。
主なワークフローパターン
HubSpotのワークフローでは、以下のようなパターンが実現できます。
パターン1: 取引ベースのセグメント配信
取引(Deal)の記録を元に、購入商品やカテゴリに応じたセグメント分けを行い、クロスセル・アップセルにつなげます。
パターン2: ページアクセスベースの案内
Webサイトへのアクセス履歴(ページパス)を元に、閲覧内容に応じたサポートや案内を自動送信します。
パターン3: 契約・成約トリガーのフォローアップ
特定のサービス成約をトリガーとして、指定日数後にフォローアップメールやアクションを自動実行します。
ワークフローで使える主なトリガー
HubSpotワークフローでは、以下のようなトリガーを設定できます。
| トリガー種別 | 具体例 | 用途 |
|---|---|---|
| コンタクトプロパティ | ライフサイクルステージが「顧客」になった | 新規顧客へのオンボーディング |
| 取引プロパティ | 取引ステージが「受注」になった | 受注後のフォローアップ |
| フォーム送信 | 資料請求フォームが送信された | リードナーチャリング開始 |
| ページ閲覧 | 特定のURLを閲覧した | 興味関心に応じた案内 |
| 日付プロパティ | 契約開始日から90日経過 | 定期フォローアップ |
ワークフロー設計時の注意点
1. 除外条件を設定する
不要なメール配信を防ぐため、除外条件を必ず設定します。
設定すべき除外条件:
- メール配信解除済み
- 既に対象アクションを完了済み
- 担当者が手動対応中
2. 配信頻度を制御する
同じコンタクトに複数のワークフローが同時に動く場合、メールの配信過多に注意が必要です。
対策:
- ワークフロー間で優先順位を設定
- 抑制リストを活用
- 配信間隔を十分に空ける
3. テストと効果測定
本番稼働前にテストを行い、稼働後は効果を測定します。
測定指標:
- メール開封率・クリック率
- コンバージョン率(目標達成率)
- ワークフロー完了率
詳細記事
各パターンの詳細な設定方法は、以下の記事で解説しています。
取引記録を活用したセグメント配信
購入商品・カテゴリ・金額を元にしたセグメント分けと、クロスセル・アップセルの自動化について解説します。
ページアクセスを活用したサポート案内
Webサイトの閲覧履歴を元にした、サポート案内や関連コンテンツ配信の設定方法を解説します。
成約トリガーによるフォローアップ設定
契約・成約をトリガーとした、日数経過でのフォローアップ設定方法を解説します。
まとめ
MAワークフロー設計のポイントをまとめます。
| 設計ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1. パターン言語化 | どんな顧客に・いつ・何を伝えるかを明文化 |
| 2. 条件のテーブル化 | If-Then形式で条件とアクションを整理 |
| 3. HubSpotで実装 | ワークフローとして設定 |
| 4. テスト・効果測定 | 動作確認と指標モニタリング |
「コンタクトプロパティ」「取引記録」「時間経過」の3軸を組み合わせて、効果的なマーケティングオートメーションを構築しましょう。