ノーコードでできるHubSpot連携

Zapier・CData Connectを使って、プログラミングなしでHubSpotと外部ツールをつなぐ

HubSpotZapierCData Connectノーコード自動化
読了時間: 10分

ノーコード連携とは

「ノーコード連携」とは、プログラミングをせずに、ツール同士を自動でつなげる方法です。

HubSpotには公式の連携機能がありますが、対応していないツールも多くあります。そんなときに活躍するのが、ZapierやCData Connectといった「連携専用サービス」です。

なぜノーコード連携が注目されているか

従来の課題

  • API連携には開発スキルが必要
  • 開発を外注すると費用と時間がかかる
  • ちょっとした連携のために大きな投資が必要

ノーコード連携のメリット

  • プログラミング不要、設定だけで完了
  • 自分で設定・変更できるので、スピーディー
  • 月額数千円から始められる

2大ツール: Zapier vs CData Connect

ノーコード連携で特によく使われるのが、ZapierとCData Connectです。それぞれ特徴が異なります。

Zapierの特徴

Zapierの仕組み
Zapier(ザピアー)

「もしAが起きたら、Bをする」という自動化ルールを設定

トリガー

きっかけ(例: HubSpotで新規コンタクト)

アクション

実行する(例: Slackに通知を送る)

アクション

続けて(例: Google Sheetsに記録する)

向いているケース:

  • 「〇〇が起きたら△△する」というシンプルな自動化
  • リアルタイム性が必要な処理
  • 少量〜中量のデータ(月数千件程度)

料金:

  • 無料プラン: 月100タスクまで
  • 有料プラン: 月$19.99〜(タスク数に応じて増加)

CData Connectの特徴

CData Connectの仕組み
CData Connect(シーデータ コネクト)

さまざまなサービスを「データベース」として扱える

HubSpot、Shopify、kintone... すべてをテーブルとして参照

SQLで自由にデータを取得・更新できる(例: SELECT * FROM HubSpot_Contacts WHERE company = '株式会社A')

向いているケース:

  • 大量データの一括同期(数万件〜)
  • 複雑な条件でのデータ抽出
  • BIツールやExcelからの直接接続
  • 定期的なバッチ処理

料金:

  • 接続先サービスごとに月額課金
  • HubSpot接続: 月$99〜(年契約)

どちらを選ぶべき?

判断フローチャート

ツール選びの判断フロー
Q1: リアルタイム性が必要?(すぐに反応してほしい)

はい → Zapier を選択

いいえの場合
Q2: データ量は?

少量(月数千件)→ Zapier / 大量(月数万件)→ CData Connect

比較表

得意なこと
Zapierイベント駆動の自動化
CData Connect大量データの同期
リアルタイム性
Zapier◎(数秒〜数分)
CData Connect△(定期実行)
データ量
Zapier少〜中量向け
CData Connect大量向け
設定の難易度
Zapier簡単
CData Connectやや複雑
料金
Zapierタスク数課金
CData Connect接続先ごと課金
日本語対応
Zapier△(英語UI)
CData Connect◎(日本語対応)

Zapierでの連携例

例1: HubSpotの新規コンタクトをSlackに通知

「新しいリードが入ったらすぐに知りたい」という場合に便利です。

設定内容:

  1. トリガー: HubSpot - New Contact
  2. アクション: Slack - Send Channel Message

通知の内容例:

新しいコンタクトが登録されました!
・名前: 山田太郎
・会社: 株式会社サンプル
・メール: yamada@example.com

例2: フォーム送信をHubSpotとSheetsの両方に記録

Webフォームの回答を、HubSpotとGoogle Sheets両方に保存します。

設定内容:

  1. トリガー: Typeform - New Entry(またはGoogle Forms)
  2. アクション1: HubSpot - Create Contact
  3. アクション2: Google Sheets - Create Spreadsheet Row

例3: HubSpotの取引ステージ変更をkintoneに同期

HubSpotで商談が進捗したら、kintoneの案件レコードも更新します。

設定内容:

  1. トリガー: HubSpot - Deal Stage Changed
  2. アクション: kintone - Update Record

CData Connectでの連携例

例1: HubSpotのコンタクトをExcelで分析

ExcelやGoogle SheetsからHubSpotのデータを直接参照できます。

できること:

  • ピボットテーブルでHubSpotデータを分析
  • VLOOKUPでHubSpotのコンタクト情報を取得
  • 定期的にデータを更新

例2: HubSpotとkintoneの双方向同期

CData Syncを使えば、定期的に両システムのデータを同期できます。

設定内容:

  • 同期元: HubSpot Contacts
  • 同期先: kintone アプリ
  • 同期間隔: 毎時

例3: BIツール(Tableau、Power BI)からの接続

TableauやPower BIからHubSpotのデータを直接可視化できます。

連携を成功させるポイント

1. まずは1つの連携から始める

いきなり複雑な連携を作らず、シンプルなものから始めましょう。

おすすめの最初の一歩:

  • HubSpotの新規コンタクト → Slackに通知
  • フォーム送信 → HubSpotにコンタクト作成

2. データの「キー」を決める

複数システムで同じ人を識別するために、共通のキーが必要です。

よく使われるキー:

  • メールアドレス(最も一般的)
  • 顧客ID
  • 電話番号

3. エラー時の対応を考えておく

連携が失敗した場合の対応を、事前に決めておきましょう。

対応例:

  • エラー時はSlackに通知する
  • 失敗したデータは専用のSheetsに記録する
  • 週1回、エラーログを確認する

よくある質問

Q: ZapierとCData Connect、両方使ってもいい?

A: はい、併用するケースも多いです。「リアルタイム通知はZapier」「大量データの定期同期はCData」という使い分けが効果的です。

Q: 無料で試せる?

A: どちらも無料トライアルがあります。

  • Zapier: 月100タスクまで無料
  • CData Connect: 30日間の無料トライアル

Q: セキュリティは大丈夫?

A: どちらも企業向けのセキュリティ基準を満たしています。

  • 通信の暗号化(SSL/TLS)
  • 認証情報の安全な管理
  • SOC 2認証取得

まとめ

ノーコード連携により、以下が実現します。

  • 開発不要: プログラミングなしで連携を構築
  • スピーディー: 設定だけで数時間〜数日で稼働
  • 柔軟性: 自分で設定変更できるので、運用に合わせて調整可能
  • コスト削減: 開発外注と比べて大幅に安価
Zapier
こんなときにすぐに反応してほしい、少〜中量データ
CData Connect
こんなときに大量データ、定期的な一括同期

まずはZapierの無料プランで小さく始めて、必要に応じて拡張していくのがおすすめです。

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