はじめに
商品フィードは、たくさん載せればいいというものではありません。載せてはいけない商品が混ざったり、必須情報が欠けた商品が紛れ込んだりすると、Google Merchant Center(GMC)に不承認にされてしまいます。
不承認が積み重なると、掲載商品数がじわじわ減り、気づかぬうちに広告の露出が痩せていきます。だからこそ、フィードには「何を載せ、何を載せないか」の品質管理が欠かせません。
この記事では、掲載すべきでない商品の除外制御と、不承認を減らすためのデータ検証について解説します。
載せてはいけない商品を除外する
下書き・非公開商品を確実に外す
ECの商品マスタには、まだ公開前の下書き商品や、あえて非公開にしている商品が混ざっています。これらがうっかりフィードに載ると、存在しないはずの商品ページへGoogleがアクセスしてしまいエラーになったりします。
そこで、商品のステータスを見て、公開中でない商品はフィード生成の段階でしっかり弾きます。フィードに含めるのは「今まさに買える、公開中の商品」だけ——ここを徹底するのが品質管理の第一歩です。
環境変数フラグで除外の挙動を切り替える
除外のルールは、サイトや状況によって変えたくなることがあります。たとえばステージング環境ではテスト商品を含めたい、本番では厳格に外したい、といった具合です。
除外ルールは設定で切り替える
除外の条件をコードに直書きすると、変更のたびにデプロイが必要になります。環境変数のフラグで挙動を切り替えられるようにしておくと、サイトや環境ごとの調整が安全かつ手軽になります。
こうしておくと、「このサイトだけ在庫切れも載せる」「この環境では下書きも通す」といった運用上の要望に、コードを触らず対応できます。
在庫やタグによる細かな出し分け
公開・非公開だけでなく、より細かい除外も必要になります。在庫切れが続いている商品、廃番予定の商品、特定のタグが付いた商品——こうしたものをフィードから外したい場面はよくあります。
自前生成の強みは、まさにこの柔軟さです。商品のタグや在庫状態を見て、ビジネス判断に沿った除外ロジックを自由に組める。アプリの設定画面では届かない細かな出し分けが、コードなら思いのままです。
不承認を減らすデータ検証
必須属性の欠損を出す前に見つける
不承認の大きな原因が、必須属性の欠損です。価格が空だったり、画像URLが取れていなかったり、GTINの桁がおかしかったり。こうした商品はGMCに渡した時点で弾かれます。
大事なのは、GMCに不承認にされてから気づくのではなく、フィードを出す前に自分たちで検証することです。欠損のある商品を生成段階で見つけておけば、先手を打って直せます。
検証は「除外」と「通知」を使い分ける
欠損が見つかったとき、対応は2通りあります。1つはその商品をフィードから除外して、健全な商品だけを掲載する。もう1つは、欠損の事実を担当者に通知して、元データを直してもらう。
フィード生成時に各商品の属性が揃っているか確認
不備のある商品はフィードから外し、不承認を未然に防ぐ
どの商品に何が欠けているかを記録・通知し、元データ修正を促す
除外だけだと、いつまでも元データが直らず掲載機会を失い続けます。「今は外す、でも直してもらう」の両輪で回すのがコツです。
ポリシー違反への目配り
属性が揃っていても、GMCのポリシーに触れると不承認になります。禁止・制限されているカテゴリの商品、誇大な表現を含むタイトルなどが典型です。
これらは機械的な検証だけでは拾いきれない部分もありますが、GMC管理画面の不承認レポートを定期的に確認し、頻出する理由をフィード生成のルールへ反映していくことで、少しずつ不承認を減らせます。運用しながら品質を育てていく感覚ですね。
まとめ
フィードの品質管理は、「載せない制御」と「載せる前の検証」の両面から成り立ちます。
- 除外制御:下書き・非公開商品を確実に外し、在庫やタグで細かく出し分ける
- 環境変数フラグでサイト・環境ごとに除外の挙動を切り替える
- 必須属性の検証をフィード生成時に行い、不承認を未然に防ぐ
- 除外と通知の両輪で、掲載を守りつつ元データの修正も促す
品質の高いフィードは、マッピング設計で正しく変換し、キャッシュとヘルスチェックで安定配信してこそ活きてきます。全体像は商品フィードの自動生成のハブ記事をご覧ください。