この記事について
「どの顧客がアップセルに応じやすいか知りたい」「ロイヤルティの高い顧客を特定して特別な対応をしたい」
顧客になった後のスコアリングを設定することで、LTV(顧客生涯価値)拡大の機会を逃さない仕組みを構築できます。
顧客スコアリングの目的
リードスコアリングが「顧客になりやすさ」を測るのに対し、顧客スコアリングは「さらなる価値創出の可能性」を測ります。
顧客スコアで見える化できること
スコア設計の考え方
正のスコア(ロイヤルティ/アップセル傾向)
顧客の良好な状態を示す行動にポイントを加算します。
負のスコア(解約リスク)
解約リスクを示す行動には減点を設定します。
アップセル可能性の特定
アップセルにつながる行動パターン
過去のアップセル事例を分析し、共通する行動パターンをスコア条件に反映します。
直近1年でアップセルした顧客リスト
アップセル前の3ヶ月間にどんな行動をしていたか
例: 「高度な機能のヘルプページを5回以上閲覧」「API利用量が上限の80%超え」
特定されたパターンに高いポイントを設定
スコア条件の例
解約リスクの早期検知
解約につながる行動パターン
同様に、過去の解約事例から解約前の共通パターンを特定します。
解約リスクへのアクション
解約リスクを検知
Slack + タスク「リテンションフォロー」
24時間以内にフォローコール / 利用状況のヒアリング / 必要に応じてサポート強化
HubSpotでの設定
顧客専用スコアプロパティの作成
リードスコアとは別に、顧客用のスコアプロパティを作成します。
プロパティ例:
- 顧客ヘルススコア
- アップセルスコア
- ロイヤルティスコア
顧客のみに適用する設定
スコア条件に「ライフサイクルステージ = 顧客」を追加し、顧客のみを対象にします。
利用データの連携
製品の利用データをHubSpotに連携することで、より精度の高いスコアリングが可能になります。
連携方法:
- API連携(自社システムから利用データを送信)
- Zapier等の連携ツール
- HubSpot Operations Hub
スコアに基づくセグメント
顧客セグメントの例
ワークフロー連携
効果測定
測定すべきKPI
スコア精度の検証
四半期ごとに以下を検証します:
- 高スコア顧客のアップセル率は高いか?
- 低スコア顧客の解約率は高いか?
- スコアとNPSの相関はあるか?
まとめ
顧客スコアリングのポイントをまとめます。
- リードスコアとは別設計: 顧客段階では異なる指標が重要
- 利用データの活用: 製品利用状況をスコアに反映
- アップセル傾向の分析: 過去事例から共通パターンを特定
- 解約リスクの早期検知: 低スコアへのアラート設定
- セグメント連携: スコアに基づいた施策実行
顧客スコアリングを活用して、LTVの最大化と解約率の低減を実現しましょう。