1つのShopifyで複数サイト運営

販売チャネルと在庫の一元管理で、契約を増やさずマルチサイトを実現する構成

マルチサイト販売チャネル在庫管理Shopify
読了時間: 5分

このプロジェクトについて

本店のほかにアウトレット専門店を作りたい、特定のジャンルだけを扱う専門店を立ち上げたい。ECの運営を続けていると、こうした「サイトを増やしたい」場面が出てきます。ただ、普通に進めるとサイトの数だけShopifyの契約が増え、商品登録も在庫管理も2重3重になっていきます。同じ商品を別々の管理画面に登録した時点で、価格の直し忘れや在庫数の食い違いが起きやすくなるんですよね。

このプロジェクトでは、1つのShopify契約のまま複数のECサイトを運営する仕組みを設計しました。商品と在庫の置き場所は1か所に保ちながら、サイトごとに「どの商品を並べるか」を自由に変えられる構成です。実装はAIエージェント(AIによる開発支援)と対話しながら進めたため、非エンジニアの体制でも運用まで持ち込めました。

課題

  • サイトごとにShopifyを契約すると、月額費用も管理の手間もサイトの数だけ増える
  • 同じ商品を複数の管理画面に登録すると、価格や在庫の食い違いが起きやすい
  • 在庫は全サイトで共有したいが、サイトごとに並べる商品は変えたい

解決策

Shopifyの販売チャネル(商品を売る「窓口」を複数登録できる機能)を活用しました。1つのアカウント内にサイトの数だけチャネルを作り、商品ごとに「どの窓口に並べるか」をチェックボックスで選びます。

各サイト(Next.jsで作った表側の画面)は、自分のチャネル専用のAPIトークン(接続用の鍵)でShopifyにつながります。この鍵とチャネルが1対1で結びついているため、そのチャネルに公開した商品だけがそのサイトに表示される仕組みです。サイト側に商品を除外する処理を作り込む必要はありません。

メリット

  • 商品データの一元管理: 登録も修正も1つの管理画面で完結
  • 在庫の共有: 在庫数は全サイト共通で、どのサイトで売れても自動で減る
  • サイトごとの品揃え制御: 本店には全商品、アウトレットには一部だけ、という出し分けがチェック操作だけでできる
  • 運用コストの削減: 契約は1つのまま、サイトだけを増やせる

詳しく知りたい方へ

構成図

Shopify管理画面(契約は1つ)
商品マスター

全商品データを一元管理(在庫・価格・画像)

公開先をチャネルで振り分け
チャネルA(本店)
全商品を公開
チャネルB(アウトレット)
一部商品のみ公開
各サイト(Next.js)
本店サイト
チャネルAの鍵で接続し、Aの商品だけ表示
アウトレットサイト
チャネルBの鍵で接続し、Bの商品だけ表示

図を一言でまとめると、「商品は1か所に置き、チャネルという振り分け口を通して、各サイトが自分のぶんだけを表示する」構成です。

使用技術

  • Shopify 販売チャネル
  • Shopify Storefront API(チャネル別トークン)
  • Shopify Admin API(商品・在庫管理)
  • Next.js(複数サイト)