この仕組みでできること
ShopifyとHubSpotの標準連携アプリでは、マイページの変更をリアルタイムで同期する機能がありません。このカスタム実装では、お客様の変更を即座にHubSpotに反映します。
お客様がECサイトのマイページで住所や電話番号を変更すると、HubSpotにも自動で反映されます。
逆に、営業担当がHubSpotで情報を更新した場合、それをShopifyに反映することも可能です(オプション機能)。
なぜプロフィール同期が必要か
顧客情報の管理で、こんなトラブルを経験したことはありませんか?
よくある困りごと
- 古い情報で連絡: 営業担当がHubSpotの古い電話番号に連絡してしまった
- 二度手間: お客様から「前に住所変更したはずなのに、また聞かれた」とクレーム
- どっちが正しい?: ShopifyとHubSpotで情報が違う。どちらを信じればいいかわからない
- データ品質の低下: 時間が経つほど、データの不整合が蓄積していく
同期で解決できること
| 課題 | 同期後 |
|---|---|
| 古い情報で連絡 | 常に最新の情報を参照 |
| 二度手間 | 一度の変更で両方に反映 |
| どちらが正しい | 自動同期で常に一致 |
| データ品質低下 | 継続的に整合性を維持 |
全体の流れ
プロフィール同期には、2つの方向があります。
Shopify → HubSpot(基本)
お客様がマイページで情報を変更したら、HubSpotにも反映されます。
住所、電話番号、会社名などを変更し、保存ボタンを押す
顧客情報が更新され、連携システムに通知
メールアドレスで該当コンタクトを検索し、変更された項目だけを更新
営業担当は最新情報を確認でき、マーケティング施策にも最新データを活用
HubSpot → Shopify(オプション)
営業担当がHubSpotで情報を更新したら、Shopifyにも反映できます。
電話で聞いた新しい連絡先を入力、会社名の変更を反映
「コンタクト情報が更新されたら」をトリガーに設定し、連携システムを呼び出す
お客様がマイページを見ても最新の情報で、次回注文時も正しい情報が使われる
同期される情報
どんな情報が同期されるのでしょうか?
基本的な項目
| 項目 | Shopify → HubSpot | HubSpot → Shopify |
|---|---|---|
| 氏名 | ○ | ○ |
| メールアドレス | △(識別子のため注意) | △(識別子のため注意) |
| 電話番号 | ○ | ○ |
| 住所 | ○ | ○ |
| 会社名 | ○ | ○ |
カスタム項目
業務に合わせて、独自の項目も同期できます。
- 顧客ランク(VIP、一般など)
- 担当営業
- 特記事項
変更項目だけを更新
同期の際は、変更された項目だけを更新します。
なぜ全項目を更新しないのか
全項目を毎回更新すると、意図しない上書きが発生するリスクがあります。
お客様がShopifyで住所変更 → 同時に営業がHubSpotでメモ追記 → メモが消えてしまう
お客様がShopifyで住所変更 → 同時に営業がHubSpotでメモ追記 → 住所だけ同期、メモは残る
同期のタイミング
リアルタイム同期
お客様が変更を保存すると、数秒〜数十秒でHubSpotに反映されます。
エラー時の再試行
ネットワークの問題などで同期が失敗した場合は、自動的に再試行します。
- 最初の失敗 → 2秒後に再試行
- 2回目の失敗 → 4秒後に再試行
- 3回目の失敗 → 8秒後に再試行
これにより、一時的な障害でもデータを取りこぼすリスクを減らせます。
メールアドレスの扱い
メールアドレスは特別な扱いが必要です。
なぜ特別か
メールアドレスは「この人は誰か」を識別するためのキーとして使っています。メールアドレスが変わると、別人として扱われてしまう可能性があります。
メールアドレス変更への対応
お客様がメールアドレスを変更した場合は、以下の流れで対応します。
- 旧メールアドレスでHubSpotを検索
- 該当コンタクトが見つかったら、新メールアドレスに更新
- 見つからなければ、新規コンタクトとして登録
双方向同期の注意点
HubSpot → Shopify の同期を有効にする場合、いくつか注意点があります。
競合の可能性
お客様とスタッフが同時に同じ項目を変更すると、競合が発生する可能性があります。
【競合の例】
10:00 お客様がShopifyで電話番号を変更
10:00 同時に営業担当がHubSpotで電話番号を変更
→ どちらの変更が残るか?
対処法
- 重要な項目はどちらか一方のみで編集するルールを決める
- 競合が発生した場合は「後勝ち」(後から更新された方が残る)
運用のポイント
同期漏れのチェック
定期的に、ShopifyとHubSpotで情報が一致しているか確認することをおすすめします。
同期対象の見直し
「この項目は同期しないほうがいい」というケースもあります。運用しながら、同期する項目を調整しましょう。
お客様への案内
マイページの情報変更について、お客様に以下を案内すると親切です。
- 変更は自動的に反映されること
- 反映まで少し時間がかかる場合があること
まとめ
プロフィール同期により、以下が実現します。
- データの一貫性: ShopifyとHubSpotで常に同じ情報
- 顧客体験: 一度の変更で完了、二度手間なし
- 営業支援: 常に最新の連絡先で顧客対応
- 運用効率: 手動での転記作業が不要
顧客データの整合性を保つことで、より精度の高いマーケティング施策が可能になります。