プロフィール同期

標準連携では対応できないリアルタイム同期とカスタムフィールド連携

HubSpot顧客データリアルタイム同期CRM連携
読了時間: 8分

この仕組みでできること

ShopifyとHubSpotの標準連携アプリでは、マイページの変更をリアルタイムで同期する機能がありません。このカスタム実装では、お客様の変更を即座にHubSpotに反映します。

お客様がECサイトのマイページで住所や電話番号を変更すると、HubSpotにも自動で反映されます。

逆に、営業担当がHubSpotで情報を更新した場合、それをShopifyに反映することも可能です(オプション機能)。

なぜプロフィール同期が必要か

顧客情報の管理で、こんなトラブルを経験したことはありませんか?

よくある困りごと

  1. 古い情報で連絡: 営業担当がHubSpotの古い電話番号に連絡してしまった
  2. 二度手間: お客様から「前に住所変更したはずなのに、また聞かれた」とクレーム
  3. どっちが正しい?: ShopifyとHubSpotで情報が違う。どちらを信じればいいかわからない
  4. データ品質の低下: 時間が経つほど、データの不整合が蓄積していく

同期で解決できること

古い情報で連絡
同期後常に最新の情報を参照
二度手間
同期後一度の変更で両方に反映
どちらが正しい
同期後自動同期で常に一致
データ品質低下
同期後継続的に整合性を維持

全体の流れ

プロフィール同期には、2つの方向があります。

Shopify → HubSpot(基本)

お客様がマイページで情報を変更したら、HubSpotにも反映されます。

Shopify → HubSpot 同期の流れ
① お客様がマイページで情報を変更

住所、電話番号、会社名などを変更し、保存ボタンを押す

② 変更をShopifyが保存

顧客情報が更新され、連携システムに通知

③ 連携システムがHubSpotに反映

メールアドレスで該当コンタクトを検索し、変更された項目だけを更新

④ HubSpotのコンタクト情報が更新

営業担当は最新情報を確認でき、マーケティング施策にも最新データを活用

HubSpot → Shopify(オプション)

営業担当がHubSpotで情報を更新したら、Shopifyにも反映できます。

HubSpot → Shopify 同期の流れ(オプション)
① 営業担当がHubSpotでコンタクト情報を更新

電話で聞いた新しい連絡先を入力、会社名の変更を反映

② HubSpotのワークフローが起動

「コンタクト情報が更新されたら」をトリガーに設定し、連携システムを呼び出す

③ Shopifyの顧客情報が更新

お客様がマイページを見ても最新の情報で、次回注文時も正しい情報が使われる

同期される情報

どんな情報が同期されるのでしょうか?

基本的な項目

氏名
Shopify → HubSpot
HubSpot → Shopify
メールアドレス
Shopify → HubSpot△(識別子のため注意)
HubSpot → Shopify△(識別子のため注意)
電話番号
Shopify → HubSpot
HubSpot → Shopify
住所
Shopify → HubSpot
HubSpot → Shopify
会社名
Shopify → HubSpot
HubSpot → Shopify

カスタム項目

業務に合わせて、独自の項目も同期できます。

  • 顧客ランク(VIP、一般など)
  • 担当営業
  • 特記事項

変更項目だけを更新

同期の際は、変更された項目だけを更新します。

なぜ全項目を更新しないのか

全項目を毎回更新すると、意図しない上書きが発生するリスクがあります。

同期方式の違い
BEFORE
全項目同期(問題あり)

お客様がShopifyで住所変更 → 同時に営業がHubSpotでメモ追記 → メモが消えてしまう

AFTER
変更項目のみ同期(この仕組み)

お客様がShopifyで住所変更 → 同時に営業がHubSpotでメモ追記 → 住所だけ同期、メモは残る

同期のタイミング

リアルタイム同期

お客様が変更を保存すると、数秒〜数十秒でHubSpotに反映されます。

エラー時の再試行

ネットワークの問題などで同期が失敗した場合は、自動的に再試行します。

  1. 最初の失敗 → 2秒後に再試行
  2. 2回目の失敗 → 4秒後に再試行
  3. 3回目の失敗 → 8秒後に再試行

これにより、一時的な障害でもデータを取りこぼすリスクを減らせます。

メールアドレスの扱い

メールアドレスは特別な扱いが必要です。

なぜ特別か

メールアドレスは「この人は誰か」を識別するためのキーとして使っています。メールアドレスが変わると、別人として扱われてしまう可能性があります。

メールアドレス変更への対応

お客様がメールアドレスを変更した場合は、以下の流れで対応します。

  1. 旧メールアドレスでHubSpotを検索
  2. 該当コンタクトが見つかったら、新メールアドレスに更新
  3. 見つからなければ、新規コンタクトとして登録

双方向同期の注意点

HubSpot → Shopify の同期を有効にする場合、いくつか注意点があります。

競合の可能性

お客様とスタッフが同時に同じ項目を変更すると、競合が発生する可能性があります。

【競合の例】
10:00 お客様がShopifyで電話番号を変更
10:00 同時に営業担当がHubSpotで電話番号を変更
→ どちらの変更が残るか?

対処法

  • 重要な項目はどちらか一方のみで編集するルールを決める
  • 競合が発生した場合は「後勝ち」(後から更新された方が残る)

運用のポイント

同期漏れのチェック

定期的に、ShopifyとHubSpotで情報が一致しているか確認することをおすすめします。

同期対象の見直し

「この項目は同期しないほうがいい」というケースもあります。運用しながら、同期する項目を調整しましょう。

お客様への案内

マイページの情報変更について、お客様に以下を案内すると親切です。

  • 変更は自動的に反映されること
  • 反映まで少し時間がかかる場合があること

まとめ

プロフィール同期により、以下が実現します。

  • データの一貫性: ShopifyとHubSpotで常に同じ情報
  • 顧客体験: 一度の変更で完了、二度手間なし
  • 営業支援: 常に最新の連絡先で顧客対応
  • 運用効率: 手動での転記作業が不要

顧客データの整合性を保つことで、より精度の高いマーケティング施策が可能になります。

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